軽自動車のドアだけベンツにする
あけましておめでとうございます。
皆さんは、車のドアを思いっきり閉めますか?
半ドアに対して一族連座の刑罰があると思い込んでいるのでは、とさえ感じるがごとく、ズバァンとやられがち。車を居城にするタイプの持ち主は存外これを気にするものであり、タイピソは高校時分に先輩の乗るインプにて説教をされ、その時は大音響が響くような安い車乗っとるお前が悪いとか、キャッチの寿命なんてガラケーの○万回開閉可能と同じで普通は本体の寿命が先に来るから壊れたらそれはお前の貧乏性のせい、など知恵袋に湧くカス湾岸キッズみたいなレスバを実際に行い車内のスバル臭い空気に🔥地獄ファイヤー🔥を点火。悔しかったらWRX-STi買いなよ テンゴのインプなんかおっちゃんグルマじゃん、の悪態は心でのみ留めたことで俺は大人になったなァなどカス自賛する無敵の人ぶりを見せつけてガストへ連れて行ってもらったし当然のように奢ってもらった。無敵すぎないか? だが、自分で車を持つと意外と気になることがわかりようやく反省。あ、ちなみに半ドアに厳しい罰が与えられたのは綱吉治世の頃までなのでご安心を。車のドアは優しく閉めて、カタつくなと思ったらもう一段エイヤと押し込んであげましょう。
さて。ピソ号(タイピソの所有する四輪車。この場合は20万円で買ったホンダ・アクティバンを指す)のドアは、ホンダとダイハツが鈴鹿山脈を挟んで血で血を洗う合戦を行っていた(諸説無い)末期の斬り込み豆戦車なので、装甲がバカ薄い。ドアの構造なんて鉄板空気鉄板、合いとチリだけはのMade in Japanの精巧さで、開閉のたび響く共振はスネアドラムの如し。うるさいに決まっている。ルーフを開いた際にヴィッツとかにある申し訳程度の制振ゴムが一枚もなかったので、今もやっぱり二輪の会社なんだ……このPower of 翼は…となんか納得した。
友人同僚が自慢する車たちはマークIIハリアーレガスィーなどである。前提として、車に求めているもののベクトルが全然違うので互いに認め合いイイヨナーを言い合う仲だ。ただ、彼らのお宅紹介で聞かされるドアの開閉音は違う。
ピソ号が キ……ギィィ…ギャッ! バン!!!
に、対して。
カッ… バム……。
………
…
ずるいずるいかっこいい!!!
ようし俺だってやったらァ仕組みはわかってんだ
手前ェら織機だか富士だか知らねえが だったら俺はベンツだベンツ
メルツェデスだぞ見てろよオラ 12番じゃ抜けねェぞ
ということでようやく作業に入るぜ!
今回のメニューはこちら
毎度おなじみ、規律ある自由の名において諸々が許される森林公園の駐車場にて。やっていくぜ
ドアチェッカーの交換/内張りはがし
ドアチェッカーとは、車のドアが勢いでパッカーンしないよう、いい感じの位置で優しく止めてくれる小人さん。都内にある生存権を無視した幅の駐車場で隣の車にパンチするのを防ぐために開発された。昔の車だと革ベルトとかが張ってあるだけだったりする。開閉時にギャッてする場合や、少しの衝撃でもドアが保持できず大開放する際などはこれの消耗が疑われる。運転席は↑↑の写真で錆びている可動部がすでにぐわんぐわんに変形していたので交換済み。今回は助手席側の内張りを開く作業になるので、ついでに替えてしまう。
では、くるくるハンドルから外していこう。
位置取りをマーキングしておく。全閉時の角度が変わると、膝などに当たって意外と気になるのだ。今までと同じ角度で大丈夫ですか?一応聞いておきました。
ホントにいいの?という力をかけると、ピソが勝手にオメガピンと呼称している部品が覗く(いま見積書を確認したら、ウインドウレギュレータピンと書いてあった)。これを引っ張って抜くのだが、ワイパーブレードで作った、エジプトの脳かき出し棒のような専用工具をなくしたのでテスター引っ掛けて引っこぬく。
あっ!
…… ……
ウエスなどで押さえておきましょう、と作業要領にも書いてある。手順を守ってヨシ!しような。これを想定しているので、すでに前後左右ぶん一個ずつ買い足してある。
次にドアハンドル(車内)を外す。内装とは大体どの車も、ネジ2〜3本とハンドル、すぐ劣化するクリップ7コくらいで留まっているのだ。こう書くとなんか不安だね。
インナードアハンドルと、ロック機構は一本の金属棒でリンクしている。結合部は小さくて柔らかいやつ(PS素材)なので、壊すリスクを避けて知恵の輪的に内装パネルを通すことも可能だが、今回は色々触りまくるのでプラプラしていると邪魔。リンクを外しちゃいましょう。
あっ!!!
…… ……
失くすリスクも避けましょう。
と、いうことで。ドアパネル剥がし完了。YouTubeで努力を尽くすと運が良ければ1.2万再生くらい取れる作業。
一部を触るだけの際は、このビニールを必要量切り込みを入れて作業を行うほうがいい。なぜならこのビニールを留めているブチル系接着剤というのは、20年経とうが活き活きとネバネバしており、俺たちの秘部にしつこく絡みつく。
今回は取っちゃいますが。単純にコレと窓のモールで封が保たれているから、手の届かないところに終わった錆が回らないのである。作業後はテープで塞いどこう。
あとは取って付けるだけ。細々とした便利tipsはあるのだろうけど、ネットに腐るほど落ちてるので割愛。
本題がコレじゃないんだよな……木っ端の捜索作業でものすごい疲れた。
防音施工
お詫び: 編集中にここから1,500字吹っ飛んだのが悲しかったので、なげやりです。
防音の事となると主にオーディオのウンチクが湧くけどよ、ピソ号のオーディオは蜘蛛の巣張った右側のみのスピーカーと無理やりモノラル施工アンプ、オマケに常にゲインが12時強の改造ラジオなんだわ(Relationsのイントロとかですごい音割れする)。
俺が欲しいのは移動時間の上質体験じゃないんだわ。
ベンツだよベンツ
ベンツの重厚かつ静謐なるタム……だよ
メンバー紹介します。
①制振シート
よくある鉛のインゴットみたいなやつでなく、アルミとゴムのシート。アマゾンやアリエクで安いのが多種多様にあるので、全身に這わせるなら…と小手調に買ってみた。
②チップクッション
ルーフの雨音軽減に使っていて、まあ…無いよりは?という感じなので買ってきた。が、他社製品なので素材等に不満あるといけないのでとりあえず今回の作業分だけ。ちょっと割高だったかな〜
③オーテクのなんか凄そうな板
オーテクさん!!!いつもお世話になってます!!!
DLsiteで買った音声作品は全部オーテクさんのヘッドホンで聴いてます!!!
いろいろあったが、なんか一種で最強そうなことが書いてあったし作るより安そうだから買ってきた。
ドア…いちまい、に、対して?
かける、ごこ。
足んねえじゃん
ショックが大きくて全然写真を撮ってなかった。
アウターパネルにシートをランダムに貼って制振してさ、インナーと空間できるから吸音貼っとくのよ。んで、サービスホール塞いでややこしいプレスのトコに制振足して内装パネルに吸音貼って閉じておしまい!おしまいおしまい。てかこの車ドアがクソでかだから5枚あっても全然足りねえよ。
ザ☆インプレッション
半日で両側ドアに施工できませんでした。寒かったから。ピソ的哲学に基づいた防音…もとい、ベンツ施工の効果はいかほどでしょうか。
では、運転席側と開閉音を比較してみましょう。
※施工前の試験画像を撮り忘れました。イメージ画像にて代替します。
バン!!!!
では、施工後の助手席側です。
バン。
……
はい。
ありがとうございました。